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CoreLogic社、ITトレーニングプログラムを最新化

CoreLogic社がアプリケーションをオンプレミスからクラウドに移行。コグニザントは、Interpidで受賞歴のあるデジタル共同学習プログラムを開発し、CoreLogic社のITスタッフのトレーニングを成功へと導きました。

概要

業界
銀行 & 金融サービス  

地域
カリフォルニア州アーバイン

課題

新しく導入されたGoogle Cloud Platform (GCP) で、CoreLogic社のITスタッフのスキルアップ、リスキリング、レベル設定を行うために、スケーラブルでインパクトのあるデジタル学習プログラムを開発する。

サクセスハイライト

  • 5週間のコホートベースのデジタル学習プログラム
  • 350種類のコンテンツを開発・提供
  • 初年度に223名の従業員がトレーニングを受講

課題

カリフォルニア州アーバインに本社を置くCoreLogic®は、不動産業界向けの情報サービス、ビジネスインテリジェンス、および最先端の分析ソリューションを提供する大手プロバイダです。同社は、エージェント、貸主、保険会社、そしてイノベーターに統合ソリューションを提供することで、不動産エコシステム全体の価値を高め、エンドカスタマー向けサービスの最適化と向上を支援しています。

CoreLogic社が自社のITインフラを既存のオンプレミスのレガシーアプリケーションからGoogle Cloud Platform (GCP) でホストされるアプリケーションに移行する決断を下した際、従来の従業員向けトレーニング方法ではITスタッフに新しいプラットフォームについて十分な教育を行うことができないという事実に直面しました。

自分のペースで進められる共同学習プラットフォーム上でのデジタル学習

新しいプラットフォームに関する従業員向けトレーニングには、従来の講師主導のセッションからの転換が必要でした。この従来の方法には長年、以下のような問題がありました。

  • コンテンツの提供は、主題専門家 (SMEs) と学習者のスケジュールに依存していた
  • 長時間の対面トレーニングは、参加者に認知的過負荷を引き起こすことが多かった
  • 受講時間中の通常のQ&Aセッション以外に、受講者と関わる機会が限られていた
  • トレーニングからの離脱率がかなり高かった
  • 離脱率が高く学習が不十分だったため、貴重な時間が失われていた

CoreLogic社は、従来のトレーニングプログラムを、オンラインプラットフォーム上で自分のペースで進められるデジタル学習に移行する必要があると判断。変化の激しいビジネス環境で競争力を維持するために必要なスキルをIT部門の従業員に提供する、スケーラブルで効率的、かつ学習者中心のソリューションを構築するために、コグニザントのデジタルラーニングチームと提携しました。

私たちのアプローチ

移行の管理と実施には、学習者の導入と成功を確実にするための変更管理戦略が必要でした。まず最初に、コグニザントのデジタルラーニングチームは、CoreLogic社のITリーダーシップと共にビジネス目標を策定しました。

  • ITチームのGCPへの移行を加速させ、全体的な効率と生産性を向上させる
  • 過度な作業量に対する学習者からの反発を減少させ、生産性の低下を防ぐ
  • 効果的な知識の維持と実務での応用を可能にする
  • 柔軟性を高め、コンテンツへの容易なアクセスを可能にし、学習者の参加率とプログラムの修了率を向上させる
  • 学習時間を最適化し、コンテンツの容易な更新とカスタマイズを可能にする
  • SME (主題専門家) の準備時間を確保し、クライアントからのトラブルシューティングのリクエスト管理など、より価値の高いタスクを実行できるようにする
  • 生産性を向上させるために、より多くの学習者がプログラムを修了し、習得した知識を日常業務に応用できる環境を整備する
私たちのアプローチ
コグニザントの学習コンサルタントは、以前のトレーニングアプローチの課題を分析し、新たなビジネス目標を特定。その後、トレーニングニーズ分析 (TNA) を実施し、対象となる役割、学習トピック、トレーニングの重点分野を特定しました。
 
クラウドイネーブルメント GCP 基礎プログラム

まず、チームはトレーニング内容を評価してギャップを見つけ、特定の知識分野に焦点を当てるために内容を再構成しました。その後、クラウドイネーブルメント GCP 基礎プログラムを開発。このプログラムは、ゲーミフィケーション要素を取り入れた5週間のコホートベースの学習プログラムで、学習者は楽しく、協力し合いながら学ぶことができます。このプログラムは、非技術系のスタッフの要件を考慮し、GCPの基礎をカバーしています。学習内容は論理的なセグメントに分けられ、5週間にわたって均等に提供されるため、従業員はフルタイムの日常業務に就きながら技術的な知識を身につけることができます。

このプログラム全体はライブアカデミーとして設計されており、同期型および非同期型の学習イベントが定期的に開催されます。プログラムは、「Intrepid」というコラボレーティブな学習プラットフォームで提供されており、組織は大規模で魅力的かつ応用可能な学習を通じてビジネス上の課題を解決することが可能です。学習コンテンツは、コンテンツピース、またはタイルと呼ばれる350以上の小さな単位に分けられており、ビデオ、テキストコンテンツ、埋め込みコンテンツ、ミッション、クイズ、ディスカッションフォーラム、フィードバック調査など、さまざまな形式で提供されます。


「素晴らしいの一言に尽きます。GCP基礎プログラムと私たちのチームは、受講生から引き続き高い評価を受けています。本当に良い仕事をしてくれました!」

Sr. Leader, Software Engineering, CoreLogic

ビジネス成果

コグニザントのデジタルラーニングチームは、クラウドイネーブルメントGCPファンダメンタルズ・プログラムの初年度に、パイロットと3つのライブ・コホート・トレーニングプログラムを展開。新プログラム実施前の4年間でトレーニングを修了した従業員は86人でしたが、現在までに223人に増加。プログラムの成功が経営陣に知れ渡り、複数のシニアリーダーから高い評価を受けています。

プログラムのクラスモデレーション・アプローチは、オンライン学習における効果的かつ包括的なサポートにおいて大きな成果を残しました。当社のCoreLogicイネーブルメントチームの協力的な取り組みが、教育技術およびデジタルコンテンツのリーダーであるVitalSource® Technologies, Inc.から認められ、2024年のIntrepid Momentum Awardにおいて「最優秀クラスモデレーション賞 (the Best Moderation of a Class)」を受賞しました。

ビジネス成果
より広範な教育活動の始まり

このプログラムの大きな成功を受けて、CoreLogic社は、IT部門のシニア開発者を対象にしたより高度なGCPトピックに関する同様のトレーニングプログラムの開発をコグニザントに依頼。新しいプログラムは、クラウドイネーブルメント GCP 基礎プログラムの資産とソリューションフレームワークを再利用することで、配信期間を30%短縮することを目指しています。

CoreLogic社は、IT部門のすべてのトレーニング要件に対応するワンストップショップとして、中央集約型のテクノロジー・イネーブルメント・ハブを設立する予定です。現在、コグニザントのラーニングチームがこの学習ハブのフレームワークを設計しており、ハブはCoreLogic社のSharePointサイトでホストされる予定です。

About CoreLogic

CoreLogic社は、不動産に関するインサイトと革新的なソリューションを提供する大手プロバイダであり、人を最優先に考えることで不動産業界の変革に取り組んでいます。そのネットワーク、規模、コネクティビティ、テクノロジーを活用して、より速く、よりスマートで、より人間中心のエクスペリエンスを提供することで、より良い関係の構築、ビジネスの強化、そして最終的にはよりレジリエントな社会の創造を目指しています。

www.corelogic.com